2017年06月11日

Deep Water<深淵> 清水玲子 感想



この方の作品、絵が大変美しく、表紙などはずっと見ていてもあきないのですが…
どれもお話は、心の深淵をえぐるというかうわああああああと、読んだ後どっぷり底に落ちていきそうというか、心病んでるときに読んだら、一生忘れられないんじゃないかなあと言う闇で満載です。
(良くも悪くも、とにかく『嫌だ』と思うことへの描写がすごい)

月の子は暗さがあっても、普通に好きな作品ですがその後の輝夜姫で、ちょっときつい…
になり、秘密では「すごい、すごいけれど落ち込む一方になる作品読むのが辛い」となって
6巻辺りで挫折しました

今回は読みきりなのですが…やはりきつい
日常的な嫌がらせとして、病的な潔癖症の相手にツバを入ったドリンクを飲ませて、わざとそれを知らせたり(実際にそれをやっているかどうかは不明だけど、その行為の悪意のかき方がすごい)
つかまった犯人の少女が、自分は生まれ変われると信じて、新しい名前や生活を夢見てにこにこだったのに
『未成年でも極悪犯罪、しかも16歳以上は新しい名前などはない』と言われ、そこになってやっと、自分の行為を結果を思い知るとか、絵が綺麗で、登場する女の子たちが美少女で、普通に暮らしていれば、どれだけ幸せになれただろうと思わせるだけに、読み終わった後も「解決してよかったね」ではなく「うわああ…」となりました。

すごいです、でも重いです。
『秘密』シリーズが平気だった人なら、平気なんじゃないかなー


暗い、重たい、いっそもうどん底に落ち込むような心えぐる作品を読みたいというかたには、秘密シリーズとあわせてこちらを読んでみることをおすすめします
posted by SNAO at 11:01| Comment(0) | さ行の作家

2017年06月06日

重版出来 1巻 松田奈緒子 感想


タイトルはきいた事あるんだけれど、中身知らないなあと手にした一冊。
タイトルに関しては、実写ドラマ化されているようなので、多分そのとき目にしたのかな。

体育会系とにかく前向き新卒主人公が、ひたむきに「自分が素敵だと思った漫画を、売っていく業界漫画」
主人公も勘違いしていたのですが、私も「じゅうはんしゅつらい」かと思っていたらこれでしゅったいと読むのですね。
普通にしゅったいで出来と変換されて、知らなかったと驚愕。

よくある男性向け漫画の、明るい前向きヒロインってどうも嘘くさいまっすぐさを売り物にしていることが多いのですが、この本は作者さんが女性だからか、いいなあと思えるひたむきさです。
(でも同じ職場で同僚とか後輩とかだと、なんというか…いい人だけど一緒にいると疲れそうだなと思ってしまうパワフリャーな女の子)
オレがアシスタントのまま売れないのは、上の大御所とかいう老害がやめないから…みたいな逆恨みするヤツもきっと…いるんだろうな…

まだまだ続いているようなので、続きも読みたいです
できればこのまま、変なLOVE方針に進まない方向を祈って…!

こちらは漫画に関しての、営業関係の裏話なのですが、本屋サイドとしておすすめしたいのが
『暴れん坊本屋さん』(漫画)

小説で、辞書を作成するまでの裏話を書いた三浦しをんさんの『舟を編む』もあわせておすすめしたいです
別ブログでの感想→http://ameblo.jp/tukiroman/entry-12248927315.html

posted by SNAO at 20:47| Comment(0) | ま行の作家

2017年05月05日

探偵学園Q プレミアム さとうふみや/天樹征丸 感想



探偵学園Qシリーズは、文庫で全部持っていたのですが続編にあたるこちらの存在は、偶然本棚で見かけるまで知りませんでした。
本編の方は、結局一番の重たいテーマだった流が、実は悪の帝王と別に血の繋がりはなかったってなんだろと少々思わなくもなかったのですが(血が繋がってるからって、悪にはならないという結論になるかなーと思っていたので…あれ?祖父の腹違いの兄程度には血の繋がりあったっけ?)もうそちらは完璧にふっきれていた様子で成長後の主要メンバーが揃っています。

とはいっても、一番小さかった子が学ラン着用で背が伸びたかなという雰囲気程度で、基本キャラクターの見た目などはほぼ変わりなし。
内容についても、キュウとメグがつきあっている未満っぽい設定になっている他は初期の明るい短編に近い雰囲気のお話でした。
あ、さすがに校長は本編でお亡くなりになっていたので(あの終わり方何かににてるなーと思ってたのですが、今Mr、味っ子の味王様のラストだ!と気付いた そして調べたら、味王ではなく味皇で、こっそり生きていたらしい)校長は七海さんに変わっています。

ラストは、冥王星の中でもトップクラスの腕利きだったケルベロスの復活を予期させる雰囲気で終り。
悪の集団だったら、こっそり悪に励んだ方が…なんて思ってしまうのですが、そういった余韻を残しつつというのは、ファンにとっては嬉しいですね。

posted by SNAO at 18:25| Comment(0) | さ行の作家