2019年01月03日

江戸川乱歩異人館 全13巻 山口譲二 感想


表紙がすべて、遠目に見ると骸骨に見えるという凝った構図です。
(7巻は最初解らなかったのですが、横向き髑髏でした)

こちらの作者さん、他の作品では女性の肉体が生々しいなあ…とちょっと苦手に感じたのですが、この乱歩作品のコミカライズでは、その生々しさと可愛い女性の表情、酷薄そうな美青年に初々しい小林少年すべてがイメージにあっているように感じました。

一部アレンジがありますが、基本は小説で読んだものをそのまま漫画にしてくれている印象。
エロっぽい画風の方が描かれると、女性は力が入っていても男がなんだかありきたり…という事もあるのに対し、こちらは女性が魅力的なだけでなく、男性キャラも素敵です。
見るからに醜悪だというオッサンはいかにもそんな雰囲気に。初々しいけれど勇気のある女性は、その初々しさがこちらの応援を引き出すもので、それでいてしょっちゅう出てくる裸体が乱歩作品にあるいかがわしさに彩を加えている印象です。

色々なキャラクターが、いかにもそれらしい人物に描かれており、少々グロテスクな世界観も一種の儚い美しさがありました。
少し前にアニメで放送された、江戸川乱歩奇譚…こちらが大幅アレンジされすぎて、もはや別物に感じましたがこの作品は原作を読んでいて楽しめるシリーズでした。
posted by SNAO at 02:59| Comment(0) | や行の作家

2018年08月17日

BANANAFISH 吉田秋生 全19巻 感想

多大なネタバレ、ラスト完結までのお話要素を含みます。ご注意ください。



平成最後の年は、アニメリメイクのオンパレードとなりました。
このBANANAFISHは学生の頃に全巻購入したのですが、当時のショックは大きく本棚に並んでいるけれどまったく読まない(読めない)でも大好きだから処分できないという本でした。
文庫版なら、全10巻かな?
そして今更気づいたのですが、当時から今に至るまでカバーをつけたままなので、表紙の絵いまだに知らない…w

アニメでのご新規さん組が「いろんな人をフォローしたいけれど!うかつにネタバレが怖い!!」となっているのをみて、大いに納得と同時に、ちょっぴり「心構え…あった方がいいっすよ…」なんて思ってしまうのは当時のBANANAFISHロスを経た人たち全員の思いではないでしょうか。

ここから 各キャラのファンになった場合の心構え度
ショーター ご愁傷様
月龍  嫌われ者にはなるけれどすでにその要素は最初からあるしな…
シン 天使 
英二 自分が同化して見てしまうのでつらい
アッシュ もう心が死ぬ
ディノ さよーならー
白 メインじゃないし安心してよろしい

舞台が現代となったことで、電話ボックスの利用がスマフォになったりと微妙な違いもありますが、それはそれで無理なく破綻せず繋がっております。
(当初は情報を知った段階でSNSで思いっきり拡散したれば終わるんじゃなんておもいましたが、まあそれは野暮なツッコミということで)

海外の方の反応を見ても、ゲイなのかホモなのか違うこれは愛の一種だみたいな、日本でも起きた論争が同じように起きていてちょっと笑います。
毎回心が削られるけれど、毎回その切なさに惹かれる素敵な物語です。
ぜひ今からでもご視聴を…

posted by SNAO at 23:40| Comment(0) | や行の作家

2018年03月18日

シロの足跡 柴 もなか 感想



あれ…?鬼灯の冷徹っぽいけれど知らない表紙があるぞ…?と手にした一冊
びっくり鬼灯の冷徹トリビュート作品、シロちゃん目線の4コマでした

トリビュート作品は、結構みんな作者さんの自分の絵にしてしまう作品が多いのですが、こちらは基本ご本人の絵に似せてきていて、特に人物があまりいないページなどは、本人作画と言われても信じるかも
びっくりしたのはこれが「なかよし」で連載しているという事
いや私は原作好きだけど、あれ連載は青年誌だしアニメも深夜枠だったよね!?
何故なかよしで連載をした…

人物も基本、原作に似せようとしているのでいるので違和感が少なく読める作品でした
posted by SNAO at 18:58| Comment(0) | さ行の作家