2016年07月30日

花巡礼 河惣益巳 文庫上・下巻感想



好きな作家さんなのですが、この本ばかりは何度読んでも最後の意味がわからず、意味がわからない故に何度も読み直すという事を繰り返していた本。

しかし先日、そのラストの謎を解明してくれていたブログがあって、ものすごく納得できましたありがとうございます!!偶然たどり着けたので、リンク貼りたかったんですが、見つからない…。
でも河惣先生の漫画を色々紹介されていたページでした。

物語は「アテキーヌ」という地方の領主でかつフランス王や再婚で英国王と結婚した女性を軸に、その女性の妹分的存在の架空の女性が主役。
物語は三代に渡り、その妹分・その娘・その娘までが主人公。
ちなみに孫の代になっているのに、軸のアテキーヌ女領主、80歳過ぎてもめっちゃ活躍されています
上司にほしくないけど、好きだわこの婆さん…と思う派手で快活、自分が正義の女性です。

二代目主人公までは、まあ普通に恋愛要素と実在の歴史的人物をうまくかみ合わせ、進行もスムーズ。

三代目になって、急遽物語が折りたたまれて、…折りたたまれすぎて、「なんでフランス王の息子を産んだら名前を残したことになるのか」が全然解りませんでした。
(王子を産むのは確かにたいしたことだけど、どの人間もやってることだから別に名前を残すって意味にならないしなあと)

が、これは実は軸となっている女性のいつも傍に居る美形の神父(あれ?牧師??)
が暗躍しその視点で考えると、納得できるというお話でした。
キリスト教を中心に動く世界→アテキーヌの血を引いた娘がフランスへ嫁入り 
アテキーヌの血が残る←納得
名前……結婚した女性ぐらいで名前は…残ってるか?となったのですが、ここでは「キリスト教視点で、名前を世界に残す」
三代目主人公の生んだ息子が、フランス王家で唯一聖人認定された人物→キリスト教を中心とする世界で永遠に残る名前になった

…あああ、学生の頃から、最後全然わからんと思っていたのが、まさかこの年齢でスッキリできるとは!
この部分、ラストに一言息子は死後、聖人認定されたとあるだけでも全然違うだろうに…!

物語と主人公としては初代のロミジュリ的な二人が、素直可愛くて好きです。
あ、このお話ジェニーシリーズの傭兵さん達が、何気に十字軍の軍人として出ていますので、お好きな方は探してみてはいかがでしょうか




posted by SNAO at 20:55| Comment(0) | リンク

2016年07月20日

鬼灯の冷徹1〜20巻(以下続刊) 江口夏実 感想

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もう22巻まで出ていたんですね、すみません最近帰宅ルートに本屋がないもので、うっかり20巻までしかチェックをしておりませんでした。

元人間のはずだけど、生粋の鬼より閻魔大王よりドS(本人は否定)な補佐官鬼灯様が主人公の地獄爽快物語。
通常こういった男女が入り混じったお話って、どこかでラブ要素が絡んでくるものですが、気持ちいいぐらいにこの巻まで来ても、そういった雰囲気がありません。
(お香さんとマキちゃんはほのかーーーなフラグがなくもないような気はしますが、乙女ゲーの最初のフラグ段階レベル)
幽霊もミイラも、サタンもベルゼバブもすべてを恐れぬ鬼灯様の、わが道を行くお話ですが、人間臭さも多分に持っていて、有名アイドルの電話番号を知れそうだったら素直に教えてくださいというし、美人らしい…転校生ならぬかぐや姫が来たら、それを見に出かけちゃうというところもあり。

優等生っぽいキャラの一般的見方や、うさぎやわんこ、猿に雉とそのそれぞれのキャラが立っていて、鬼灯様がいなくても楽しいお話になっているのはすごいの一言。

一話ごとに基本完結しているので、多分巻の途中から読んでも(一部人間関係は不明に感じるかもしれませんが)楽しめる一冊です。






posted by SNAO at 21:47| Comment(0) | あ行の作家