2013年09月12日

蠶叢の仮面/西王母 諏訪緑 小学館 感想



現在絶版の商品となってしまっているらしく
(作者さんのサイト情報より)古書でしか買えないようです

…オンライン通販などで探しても800円とか
1000円とかしてる場合もありました

登場するのは、古代中国の伝説上の人や神。
眉寿と無彊という人間兄弟と、女媧(じょか)に
西王母、伏羲といった中国神話の神々です。

神話から、実在の歴史に変わる頃のお話で、
文字を開発した逸話だとか、治水工事の原点だとかの
歴史的物語を、こんな感じだったんじゃないかなと
いった雰囲気で、漫画にしてくれています。

中国史と、この作者さんの作品が好きなので
個人的には楽しめるのですが、主人公二人は
ちょっと美形…とは言いがたく、妹ちゃんも個性的。

恋愛要素は主人公の両親で少しあるぐらいと、興味の
ない人には地味…に感じちゃう物語かも

逆に中国古代史が好きな人なら、「確かにこういった
きっかけで、この人はこう動いたのかも」と思わせて
くれるエピソードが色々で、興味深く楽しめます


←読んだよ♪かわりにクリックくださると嬉しいです


posted by SNAO at 00:06| Comment(0) | さ行の作家

2013年09月07日

ちはやふる 1〜21巻 感想 




もともと、百人一首の現代訳サイトをやっていたもので、
(よろしければこちら
競技カルタがメインの漫画って珍しいなあと
復帰作としての連載当初から興味を持って、読んでいました。

(ちなみに作者さんのこの作品を「復帰」扱いされるのは
過去に構図トレスなどで問題があり、当時の連載打ち切り、
漫画は絶版となったことがあったからです。
パクリ・トレス問題が噂になると、素晴らしい復活例と
して、この漫画はよく上げられています)

まずヒロインは、カルタバカな残念美人の千早(ちはや)。

ものすごく美人なのに、中身は千早ちゃんタイプで
「勿体無い!」と言われることが多い友人がいたので、
感受移入がしやすかったキャラです。

…しかし、個人的にはヒロインは太一だと思って
読んでいますw
頭良くて、お金持ちでスポーツもできるのに、
健気にちはやちゃんを思い続け、(正直太一の人生
では、カルタはそれほど重視されなさそうなのに)
ちはやちゃんと同じ世界で負けないよう頑張る姿は
カッコイイというか、可愛いというか。
イケメンなのに、男にも嫌われないという、珍しい
キャラ。

ちはやと太一を、競技カルタの世界へ誘い込んだ
もう一人の幼馴染 新(あらた)はカルタの世界で
天才的な才能を持っているので、太一の焦燥感が
なんとも読んでいて、ツラい。
他の才能をすべて持っているのに、カルタの世界で
千早と新に追いつけない太一の孤独感が、ひたすら
応援したくなります

…ってあれ、いかんこのままでは「ちはやふる」感想
ではなく、太一応援感想になってしまうw

メインの三人だけでなく、周囲のキャラクター誰もが
魅力的なのが、この漫画の素晴らしいところの一つ。
見た目はモブ(ごめん)なメガネ君などの成長振りは
素晴らしく、メガネ様と呼びたくなるぐらいだし、
ロリかわいい巨乳カナちゃんは癒しだし、敵キャラ
ドSも存在感がすごい。


少女漫画で、文科系クラブなのにスポコンです。
優雅な競技カルタの世界は、反射神経や勘、優れた
聴覚に記憶力という様々な要素が必要なんだなあと、
勉強になりますが、勉強云々ではなく純粋に、カルタ
を知って楽しめる漫画です。

特に好きだったのは、外国人選手5人組との対戦。
みんな日本在住で、見かけは外人だけど実は誰も
外国語を話せないというのが、可愛かったです。

あと太一押しとしては、記憶力だけで残り札を
計算していく闘う対戦のお話、好きな場面の一つで
すげぇぇぇっと圧倒されました。


深夜アニメのできもとてもよく、荒川弘先生の【銀の匙】と
同じく、この【ちはやふる】アニメも、ゴールデンタイムや
夕方に放送して、子供たちにも見て欲しいアニメだったなあー
と思ってます。

←読んだよ♪かわりにクリックくださると嬉しいです

posted by SNAO at 13:41| Comment(0) | さ行の作家

2013年08月18日

玄奘西域記 全4巻/諏訪緑 感想





好きなマンガは色々ありますが、歴史マンガ好きな人に
おすすめしたい本ベスト10を選べと言われたら、
絶対入れたい一冊。
三蔵法師を主人公にしたものは、色々あると思いますが、
玄奘(三蔵法師)がこういった体育会系タイプに描かれていて、
史実にきちんと添っているというのは、初めて読みました。

日本で三蔵法師というと、ドラマの西遊記の影響で
「たおやか 優美な高僧」というイメージが高いですが、史実
の方で見ると、砂漠越えに国抜けをした、体力もある人という
人物像になるそうで、残されている肖像画も確かにそんな感じです。

このマンガの玄奘は見た目はほっそり
黙っていれば優美ですが、喋ればバリ体育会系で下手をすれば
ゴリラ扱いされるという、元気な人。
自分の力不足を恥じたり、無知ゆえの思い上がりだったと
後悔したり、何もかもが人間的で、それゆえに魅力的です。

突厥王の庶子であるハザクは、縁があってともに
旅することになりますが、その突厥が旅の途中に滅んだり
尊敬する兄が死んだりと、物語の中で諸行無常的な流れあります。
それに登場人物それぞれが、「自分の弱さ」を自覚しながら
立ち向かう姿が、心をうちます。

三蔵法師こと、玄奘の見方が変わる一冊。

私が持っているのは、PFコミックスという全4巻形式なのですが、
現在は文庫タイプの全2巻のみといった形で発売されているようです。

数年前に続編的な【三蔵法師の大唐見聞録】というのが
発売されています
お馴染みのハザク達の出番はなくて、残念ですが
三蔵法師は同じ人物像として描かれています。


人気ブログランキングへ←読んだよ♪かわりにクリックくださると嬉しいです


posted by SNAO at 19:26| Comment(0) | さ行の作家