2013年12月03日

大奥 10巻 よしながふみ/感想



すっげーーーーっ!とラスト1Pで収集の上手さに
驚きました。

9巻までの感想の時点で「オットセイ将軍」と呼ばれてた
子沢山将軍どうするんだろ…女じゃ無理だよねえなんて
書きましたら、それを上手くまとめていて男に戻ったなんて
超予想外の展開でした

10巻はなにやら装丁というかコミックの雰囲気が
変わっていたので、しばらく新刊だと気付かずにおりました
これまでは金色というか黄土色の背表紙だったのが、黒地に
表紙絵も一人の人物のバストアップ絵だったのが、複数人物にと
なっていて、イメージが変わっていたもので

赤面疱瘡にようやく、防止方法が見つかったというのに
その功労者は悲惨な最期というのも、後味の悪さのみが
残るのですが、実際の歴史ってこんなものかも…と奇妙な納得感が
存在しています

大奥での菊見が伝統として続いていたり、良政をしている
つもりでも庶民には恨まれたりと、知っている日本史を
知らない形で読めて、それでいて史実をほとんど外していない
というのは、ひたすらすごいの一言です

…えっと、男女逆転は解決したのですが、連載はまだ続いている…
のですよね?最終回という文字とかは見かけなかったのですが、
なにやら10巻だけ単行本の雰囲気も違っていてちょっと不安に
なったので…


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posted by SNAO at 17:53| Comment(0) | よしながふみ

2013年10月31日

愛すべき娘たち 全1巻 よしながふみ/感想



この作者さんの作品で、一番普段漫画は読まないけれどドラマは見る
という人たちに受け入れられるのは、この漫画家かな?と思います

「愛すべき」とありますが、主人公はオムニバスで「娘」の立場からの
色々な見方を書いており、それらがどこかしら、同じような年代の女性に
共感持ちやすそうな感情であることから、このタイトルなのかな?と推定

普段のBL系要素は、まったく含まれておりません。

好き…という訳ではないのですが、どうしても印象に残ってしまうのが
修道女になってしまう女性のお話

誰もを平等に愛するべきだとの思いから、特定の人を愛しては平等に
思えなくなると悩み、そのまま万人を愛するという道を選択という
すごい女性を描いているのですが、その選択がものすごく自然で
こういった博愛精神の人、どこかにいるかもと思わせてしまうのが
さすがと感心するばかりです。

地味なダメンズウォーカーとか、口先で調子いいこと言って
見栄張ってしまう同級生とか、「自分の過去に既視感あるような…」と
思ってしまう人間描写が、身近でもあり、なんだか自分を客観的に
眺めているようで痛くもあり、不思議な感覚になる一冊

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posted by SNAO at 12:52| Comment(0) | よしながふみ

2013年10月29日

彼は花園で夢を見る 全1巻 よしながふみ 感想



よしながふみさんが、今ほど一般的知名度が
なかった頃の作品だからか、たまにBL系の棚に
並べられていますが、メインはどっちかっていうと
(というより普通に)男女の愛っぽいと思います

舞台は中世、それなりの年齢の領主様とその周囲の
人たちの物語。、孤独な思いを抱えた人たちが出会い、
その孤独をどうして抱えることになったのかという
哀しみや、それでも幸せだったエピソードが淡々と
綴られています。

妻の妹に、恋していた領主。
妹は暴漢に殺され、その姉と結婚し妻としたが、
どうしても心が通い合わず、乾燥した気持ちを
味わっていた領主。
それでも日々の生活で、夫婦としての愛を育んでいた
のに、ある日ふと疑問に思ってしまった妹の死。

「まさか、妻が?」本気で思ったわけではなかったの
だけれど、ほんの少しよぎった夫のその気持ちに絶望して
妻は身投げをして死んでしまったというのは、現代の
ドラマでも通じそうな、哀しい傷です。

最後はアンハッピーエンドかと思いきや、嬉しい誤算でした

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文庫版だと別の本「こどもの体温」と合わせて一冊
になってるんですね
posted by SNAO at 17:10| Comment(0) | よしながふみ