2017年01月16日

ケルン市警オド 青池保子 1巻 感想



同じ作者さんの『修道士 ファルコ』シリーズ
スピンオフ作品

ファルコのよき相棒として、ちょくちょく本編に登場する黒髪のオド
どうやら過去は、警察のような仕事をしていたらしい…?
と匂わせる言動があちこちに出ておりましたが、こちらで実際にケルンの市警をやっていたと判明。
本編では少し軽いノリのある性格になっておりましたが、こちらは融通が利かないレベルのガチガチ役人で上からももう少しなんとか…と思われてしまう一方、弱い人たちや部下からは慕われている若き日々が画かれています。

漫画一冊で一つの事件解決という、長編ミステリ形式。
現代のエロイカより愛をこめてが、現実が色々めまぐるしく変化しちゃうので、その裏工作的役割のエージェントなので、時事を追うのも大変かと思いますが、こちらは中世なのでその点は安心かと。

王城シリーズのような重さはなく、エロイカよりはちょっと重い
花はあまりないけれど、堅実で史実漫画が好きな人なら(これは史実ではありませんが)楽しめるかと。

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バレンタインが近くなってきていますね。
男性の中にはチョコレートよりは苦手、本のほうが…という方も少なくないかと思いますが、本は軽々しくチョイスしにくい分野です。
なのでその本を大事にカバーするブックカバーなど、プレゼントにいかがでしょうか。

posted by SNAO at 21:27| Comment(0) | 青池保子

2016年12月25日

封神演義 藤崎竜 全23巻 感想



少し前に、ジャンプがネット配信で一部無料で読めるとか宣伝してて、ネットでhottoワードになっておりました。

読んだ事はなくても独特な絵柄と世界観、昔ながらの有名中国古典を少年漫画として再設計しなおした作品として、ご存知の方は多いはず。
この漫画のすごいところは、「小説読んでいても意味わかんない…というか想像つかない形状」を、私レベルでもなるほど!といった形で再現してくれるところや、原作で(いかにも中国古典っぽいけど)これはいくらなんでも理不尽すぎる…というような箇所を、少年漫画としてうまく別の展開にしてくれているとこです。
(妲己の原作での扱いは、女好きの紂王が「女媧マジ美人 おれのもんにしてェ」と歌にしたのを聞いて人の分際で舐めんなと怒った女媧が、妲己をつかわしたんだけど、最終的にお前やりすぎだから死んで…みたいな)

この漫画が有名すぎて、日本人では妲己の最後を多く勘違いしている人が多いんじゃないかなあと、心配になるレベルで有名になっておりますが…まあ女媧が銀色宇宙人と思ってる人は…いない…よね?
といっても女媧は原型が、人でないから先日森美術館に行った際の「宇宙」に関連する美術館で、しっかりそのお姿が飾られていたりもしました

絵柄がアクが強くて苦手…という方もいるかもしれませんが、ノリツッコミと、本来なら重すぎる展開になる場所も爽やかにまとめてくれているので、一度世界に入ると読みやすいです

ツイッターで「現在この作品をアニメ化したら、コラボカフェで一番にでるのは妲己ちゃんのお手製ハンバーグだよね」発言は、ちょww笑えないwwとなる、有名な箇所もきちんと漫画になっています

史実と原作を読み直して、もう一度こちらを読むと「すげーっ」となる箇所満載
未読の方は是非一度、既読の方は小説版を読み直してもう一度 とお試しください

posted by SNAO at 12:48| Comment(0) | は行の作家

2016年12月05日

ダンジョン飯 1〜 現在3巻まで 久井諒子 感想



一昔前は一雑誌に一本…もしくは二雑誌に一本程度だった、グルメ漫画ですが、最近は一つの雑誌に複数のグルメ系漫画が載っていることも珍しくなくなってきました
そんな中、この漫画が珍しいのは…食材が通常の食料ではないこと

タイトルと表紙から、てっきりダンジョンを旅する冒険者たちが、その閉ざされた空間でいかに美味しく食べるものを得るかというお話かとおもいきや、(…いや、その解釈も間違ってなくはないのか…)ダンジョン内の敵であるスライムや動く鎧を、いかにおいしく調理するかという予想を超えたグルメ漫画でした

確かに子供の頃は、色鮮やかなスライムはゼリーに見えたり、鳥系のモンスターは食料にならないのかななんて思ってRPGをプレイしていましたが、それを「食べる」方向で検討していくこの漫画はすごいw
バジリスクの卵はへびの卵っぽいだとか、動く鎧はいっけん中が空洞だけどよく見ると貝のような生き物が隙間から操っていて、美味しく食べられそうだとか……
熱油が飛び出す罠は、唐揚げ用の油にとリサイクル

その発想はうっすらとあったけれど、実際にはなかった!といいたくなる、ちょっとおとぼけ食べたくはないけどどんな味だろうと興味を持てる、不思議なグルメファンタジーです
posted by SNAO at 20:21| Comment(0) | か行の作家